0歳から始めた理由。そして高額教材への不安と、中古購入という選択肢
わが家が英語教育を始めたのは、長男が0歳のときでした。きっかけは、子ども向け英語教材「DWE(ディズニーの英語システム)」の存在を知ったことです。
しかし、最初にぶつかったのが“価格の壁”。正規購入では100万円近くかかると知り、正直「これは無理かも…」と思いました。
それでも0歳のうちに始めると決めたのは、「聞く力=耳」が柔らかいうちに英語の音を浴びる環境を作りたかったからです。
親の私が英語を話せなくても、音に触れる時間を多く持てば、きっと何かが違ってくる――そんな思いで踏み切りました。
最終的には、楽天市場で評判の良い業者を見つけ、中古でセット一式を購入。費用はかなり抑えられましたが、それでも決して安い買い物ではなく、不安がなかったわけではありません。
高額教材への不安と、「失敗が怖い」気持ちへの対処法
当時の私は、「続けられなかったらどうしよう」「身につかなかったら?」という不安でいっぱいでした。
特に自分が英語を話せない分、「ちゃんと使いこなせるのか」というプレッシャーもありました。
誰かに教えてもらえるわけでもなく、使い方も手探り。正直、毎日が不安との闘いでした。
それでも続けられたのは、「使い倒す」と決めていたから。
高い買い物だったからこそ、「絶対に元を取ってやる!」という気持ちが原動力になりました。
親の関わり方と、やってよかったこと・やらなくてよかったこと
これはやってよかった!と思うのは、完璧を求めず続けたことです。
・英語で話しかけなきゃと無理をしない
・DWEの教材を朝の支度や入浴中など、“ながら”で活用
・発音は完璧じゃなくても「まねっこ」で一緒に楽しむ
逆に「やらなくてよかった」と思うのは、日本語で内容を説明したり、テストのように取り組むこと。
それにお勉強ではないので、決して教えてはいけません。
・言い間違いを「違うよ、こうだよ」と正す
・発音をよくしようと矯正する
大切なことなのでもう一度繰り返しますが、
子どもはママ・パパと一緒に楽しく過ごしているだけなんです。
たまたま英語を使っているだけで、子どもにとってはあくまでも遊び。
シンプルですが、とても大切なことなんです。
子どもが英語を嫌がらなかった理由
息子は9年もの間、英語を嫌がることがほとんどありませんでした。
「英語の時間だよ」と構えることはせず、テレビを英語で流す、CDをBGMとしてかける――そんな“ゆるい”取り入れ方が功を奏したのかもしれません。
【英語は特別なものじゃない】を実現する環境づくり
DWEだけでなく、2歳頃からはNetflixで英語アニメも取り入れるようにしました。
ポイントは「わかりやすくて、子どもが好きなジャンル」を選ぶこと。
我が子は乗り物が好きだったので、よく『Super Wings』を見ていました。アンパンマンの飛行機バージョンのような作品で、決まった流れで事件を解決していく定番ヒーローもの。悪者が出てこないため、怖がりな息子も安心して楽しめました。
当時は日本語のアニメをほとんど見せていませんでした。
理由は、日本語のほうが楽に理解できるため、一度慣れてしまうと英語を嫌がるようになるからです。
「テレビは英語が当たり前」と思わせることが大切でした。気づけば、日本語と英語が入り混じる生活に。まさに「英語が特別じゃない」状態です。
ある日、幼稚園の先生からこんな話を聞きました。
「息子くん、積み木で遊んでいたときに“緑”を“green”って言ってましたよ。あと、今日は鼻歌でQueenの “We Will Rock You” を歌ってました!」
家ではほとんど英語を話さなかったので驚きました。ちなみにその歌はDWEではなく、私が当時ハマっていてよく流していた曲(笑)
やらされているのではなく、本人が自然に口にしている姿が、何よりの成果でした。
洋書とオンライン英会話の活用
2歳頃から英語絵本を取り入れ、最初は簡単な絵本から少しずつ読み聞かせを始めました。
4歳頃には挿絵が多い本を自力で読むようになり、5歳では読み聞かせを卒業。文字ばかりの本も1人で読むようになっていました。
オンライン英会話を本格的に始めたのは6歳頃から。最初は緊張していたものの、英語でやりとりできたという経験が自信につながり、大きな成長を感じました。
教材だけで完結せず、「生きた英語」に触れる機会をつくれたことは、大きな意味があったと感じています。
教材の価格にとらわれず、「どう使うか」が大切
高額教材を買ったから成功したのではありません。
どう活用したか、どんな環境を作ったかが鍵でした。
中古でも十分成果は出ます。親が英語を話せなくても、子どもを育てる環境次第で結果を出せる!そんなことを、声を大にして伝えたいです。
英語教育は長い道のりです。不安も悩みも沢山ありました。
それでも「やってよかった」と心から思えるのは、一歩を踏み出したから。
はじめから完璧じゃなくてもいい。
必要なのは、“英語が話せる親”ではなく、どんな一歩でも良いので、“勇気を出して動いた親”だと、心から思います。