こんにちは。
今回は、わが家が実践してきた英語環境の作り方についてです。
テレビ・本・教材の活用方法とともに、子どもの成長の様子を交えてご紹介します。
娯楽を“英語”に変える
テレビ、動画を大活用!
英語環境づくりの第一歩として、わが家が取り組んだのは「テレビの音声を英語にする」ことでした。
やり方はカンタン。テレビのリモコンの音声切替ボタンやメニューから、言語設定を変えるだけです。
例えばポケモンなら「いけっ、ピカチュウ!」ではなく「Go,Pikachu!」と、ネイティブ発音の英語に変わるイメージです。
ただ、「いきなり英語にしても子どもは理解できないのでは⋯」と思うかもしれません。
そこで我が家は、急に切り替えるのではなく、段階的にシフトしていきました。
(ちなみに我が家はNetflix、Amazonプライムなどの配信サービスを主に利用していました)
ステップ①:まずは日本語で視聴
まずはアニメを一度だけ日本語音声で流します。(1話だけでなく、少なくとも数話は必要です)
内容が理解出来ることで、「このアニメ楽しい、また見たい!」と、その番組への興味を育てることができます。
ステップ②:英語音声+英語字幕に切り替え
作品に興味が出てきたら、同じアニメを英語音声・英語字幕で再視聴します。
すでに何となく内容を知っているため、「言葉がわからない=つまらない」にはなりにくい。
こうするとムリなく、楽しいまま英語に触れることができます。
子ども向けアニメは“おうち英語の味方”
幼児向けアニメは、英語学習に超オススメです。
なぜなら多くの作品が毎回似たようなパターンで進むため、英語が分からなくても話の流れを予測しやすいからです。
例:レスキューヒーロー系の定番パターン
町でトラブルが起きる→「ヒーロー、助けて!」とレスキュー要請が入る→「みんなで出動だ!」→力を合わせて解決
このように“お約束”―つまり毎回決まった流れがあることで、ストーリーを掴みやすいんです。
言葉をほとんど理解できない状態からのスタートでOKです。何度も見ているうちに、自然とインプットが進みます。
我が子もほぼ理解できないうちから見ていたのですが、少しずつ分かるようになっていったようです。
子どもの吸収力は本当に凄いなと驚かされました。
見てよかった!我が家のおすすめ英語アニメ
我が家で実際に楽しんだ、おすすめのアニメをご紹介します。
どれもキレイな英語で、自然な会話ばかりです。
暴力的な表現や怖いシーンもなく、安心して楽しめますよ。
比較的ゆっくりハッキリ話してくれるので、スタートにはピッタリ。
我が家は3歳前後から見ていました。
Paw Patrol(パウ・パトロール)
犬たちが主人公の、レスキューヒーローもの。先程のお約束パターンが出てきます。
町でトラブルが起きる→パウパトロール本部に「助けて!」とレスキュー要請が入る→「PAW Patrol is on a roll!(パウパトロール、出動!)」
それぞれのキャラが自分のスーパーカー(ヘリコプターも)に颯爽と乗って皆を助ける姿は、まさに爽快です。本部からシュイー⋯ンと出動する演出もカッコいい!
日本でも人気があり、グッズも豊富なのでハマりやすいですよ。
犬好き、乗り物好きなお子さんには特に◎。
Super Wings(スーパーウィングス)
荷物を届けるために世界中を旅する、飛行機たちの物語。
カラフルなキャラクター達がかわいい!
嵐やトラブルにもめげず、一生懸命大切なお届けものを運ぶ姿は、子どもも一緒に応援したくなります。
パウパトロールと同じ流れですが、各国を回るので現地の文化や生活にも触れられます。
「へぇ、こんなお祭りがあるんだねー」なんて、その国に興味がわくきっかけにもなりました。
PJ Masks(PJマスク パジャマスク)
夜になると小学生がヒーローに変身!悪い博士の企みを阻止する3人の、スリルと友情物語。
3人の主人公が、スパイダーマンのような特殊能力を駆使して困難に立ち向かいます。
Peppa Pig(ペッパピッグ)
かわいいブタさんたちの日常生活がテーマ。
語彙が身につきやすく、発音も聞き取りやすい作品です。
※これらの番組は、NetflixやAmazonプライムで視聴できます。
親が選んじゃダメ!?ちょっと失敗した話
Word Party
「簡単な英語=わかりやすい」と思い、私が選んだ「Word Party」というアニメを見せてみました。
主人公は動物の赤ちゃんたち。お片づけや順番待ちなど、生活で使う表現を楽しく学ぶ番組です。
雰囲気はEテレ『いないいないばあっ!』のぽぅぽ、うーたんに近い感じでしょうか。
簡単で分かりやすいんじゃないかな⋯と、私が選んだこの番組を見せたところ。
当時幼稚園児だったわが子は「赤ちゃんっぽい!(怒)」と気に入らず⋯。
わが子が見たかったのはカッコいいヒーロー、憧れのマシンだったのです。
「僕はもうお兄ちゃんだ、赤ちゃんじゃない!」という子供の気持ちにハッとしました。
理解できるから見るんじゃない、見たい番組だから見る。
親が選ぶのではなく、子供が自分の意志で、自由に選ぶことが本当に大事です。
「そうだよね、ごめんね」とその後はすぐにリモコンを子供に渡したところ、好きな番組を見て満足そうにしていました。
子供の意思を尊重せず、もし私がそのまま「いいからコレ見なさい」と強制していたら、今の英語力はなかったかもしれません。
とはいえ、アニメ自体はとても良いです!
英語で海賊ごっことか出来るようになっちゃいます。(結局、しばらくしたら何度か見ていたので・笑)
主なキャラクターは4人。
私としては、パンダのルルちゃんがかわいくて大好きでした!オシャレが好きな女の子で、お姫様ごっこではニコニコに。
ほかには海賊ごっこが大好きなカンガルーの男の子、活発なチーターの女の子、のんびり屋でよく日向ぼっこしているゾウの男の子。
全員同じ年齢ではなく、それぞれ違います。(2〜5歳くらいでしょうか) 同じ年くらいの子にオススメ。
2歳になりたての下の子にも、いずれ見せてみようと思っています。
まとめると、「学びやすさ」ではなく「本人の“好き”を尊重する」ことの大切さを痛感しました。 分かるかどうかより「興味があるか」
続けられるかどうかは「本人が好きかどうか」それが何より大事です。
洋書絵本をいつでも手に取れる場所に
テレビと並行して取り組んできたのが、英語の本との自然な出会いを増やすことです。
目標は絵本卒業→自走する読書へ
将来的に『Magic Tree House』のような児童書を一人で読むことを目指し、乳幼児期から英語絵本を生活に取り入れてきました。
自分で読めるようになれば、あとは放っておいてもどんどん読み進めてくれます。
自然に本を読みたくなる!行動経済学的アプローチ
子供が自分で本を手に取るようになる環境、具体的な作り方はこちらです。
- 常に未読の本を何冊か置いておく
- リビングやいつも遊ぶスペースに絵本を配置、見える位置に並べる
- 本棚はスッと手に取りやすくする。ギチギチに詰め込まない
- 読み終わった本は棚の奥に。読んでほしい本は少し手前にずらして“主張させる”。
- 置いておくのは、主に子供が好きなジャンル。2〜3割は普段子供が読んだことのない、親がオススメするジャンル
こうしたちょっとした配置で、子どもの「読んでみようかな」を引き出せます。
わが家で人気だった英語絵本
- Brown Bear, Brown Bear, What Do You See?
- Goodnight MoonThe Very Hungry Caterpillar(はらぺこあおむし)
- Time for a Hug
Time for a Hugは知らない方もいらっしゃるかもしれません。
やさしいタッチで描かれた、うさぎ親子の絵本。うさぎママが仔ウサギちゃんを何度もギュッ!とハグするかわいい絵本です。
こちらは子供を膝の上に乗せて読むのがオススメ。絵本と同じタイミングで実際にギュッ!とすると、親子で楽しい時間が過ごせます。
今でもこの本を書店で見かけると、子供が嬉しそうに腕の中で笑っていたことを思い出し、幸せな気分になります。
どれもAmazonなどで手に入りやすく、音声付きのバージョンもおすすめです。
教材の活用
DWEを中古で上手に使う
ディズニーの英語システム(DWE)はユーザー数がとても多く、また高額な教材としても知られています。
しかし、わが家では楽天市場で実績のある中古販売業者を通して購入し、コストを抑えつつ活用しました。
未就園児期は特に、DVDやCDを日中に流して“耳を育てる”ことを重視。
英語の歌やフレーズが日常のBGMとなり、自然な形で英語に触れる時間を増やしました。
まとめ
英語環境は“親の工夫”でつくれる
英語を「教える」のではなく、英語に「囲まれる」環境をつくる。
そのために必要なのは、高価な教材でも完璧な英語力でもなく、ちょっとした工夫と、続ける姿勢です。
娯楽を英語に(テレビ、タブレット)
本に触れる機会を増やす(絵本)
教材をうまく活用する(DWEなど)
生活の中に英語を組み込むことで、子どもは自然と「英語を使う子」に育っていきます。